事業で車両運搬具を導入している場合、車検を通すことになります。

 

この車検にかかった費用ですが、経費として計上できます。

 

車検にかかる費用と、勘定科目は以下のとおりです。

費用 勘定科目

・代行手数料       支払手数料

・整備修繕費用      修繕費

・自賠責保険料      損害保険料

・自動車重量税      租税公課

・収入印紙(検査手数料) 租税公課

 

ただし、全額経費計上することは出来ません。

 

車検を通す時にかかった各費用を按分割合で按分した後の金額を、租税公課として経費計上します。

 

本記事では、車検にかかる費用の帳簿への記帳方法と、確定申告のやり方を、白色申告と青色申告、両方に対応できるように紹介します。

 

帳簿は、総勘定元帳を使用します。

 

やり方を、ここでざっくりと紹介します。

 

まず、車検の明細を収集します。

そして、それらに記された費用を、総勘定元帳の対応する各勘定科目の欄に、1つ1つ丁寧に記帳します。

最後に、按分割合を乗じて、今期の租税公課の残額を算出します。

 

総勘定元帳への記帳が終わりましたら、後は、青色申告と白色申告それぞれの書類に記入して終わりです。

 

青色申告の場合は、青色申告の損益計算書に車検を通すのにかかった費用を記入します。

 

白色申告の場合は、白色申告の収支内訳書に車検を通すのにかかった費用を記入します。

 

以下、順を追って説明していきます。

 

車検の経費計上:総勘定元帳に記帳

車検を通す時にもらった明細を使用して、総勘定元帳の対応する各勘定科目に1つずつ丁寧に記帳していきます。

 

最後に、按分割合を乗じて、経費計上出来る金額を算出します。

総勘定元帳への車検の経費の記入例

法人でない限り、つまり、白色申告や青色申告をしている個人事業主は、全員、会計年度が1月1日~12月31日です。

 

ですので、会計年度が1月1日~12月31日という前提で話を進めます。

 

5月6日にオートバックスで車検を通して、以下の費用が発生したとしましょう。

費用 金額 勘定科目

1.代行手数料 20,000円 支払手数料

2.整備修繕費用 30,000円 修繕費

3.自賠責保険料 25,000円 損害保険料

4.自動車重量税 25,000円 租税公課

5.収入印紙(検査手数料) 1,100円 租税公課

 

この情報を基に、総勘定元帳に記帳していきます。

 

以下、総勘定元帳への簡単な記入例を示します。

車検代行手数料→支払手数料

★総勘定元帳 記入例

勘定科目 支払手数料

5.6 オートバックス 車検代行手数料(レガシィ 札幌330あ0000) 20,000
5月計 20,000 残高 20,000

12.31 車検代行手数料(レガシィ 札幌330あ0000) 按分割合90% 2,000
決算月計 2,000 残高 2,000

⇒今期末の残高 18,000円

車検修繕費→修繕費

★総勘定元帳 記入例

勘定科目 修繕費

5.6 オートバックス 車検整備修繕費用(レガシィ 札幌330あ0000) 30,000
5月計 30,000 残高 30,000

12.31 車検整備修繕費用(レガシィ 札幌330あ0000) 按分割合90% 3,000
決算月計 3,000 残高 3,000

⇒今期末の残高 27,000円

車検自賠責保険料→損害保険料

★総勘定元帳 記入例

勘定科目 損害保険料

5.6 オートバックス 車検自賠責保険料(レガシィ 札幌330あ0000) 25,000
5月計 25,000 残高 25,000

12.31 車検自賠責保険料(レガシィ 札幌330あ0000) 按分割合90% 2,500
決算月計 2,500 残高 2,500

⇒今期末の残高 22,500円

車検自動車重量税、車検収入印紙(検査手数料)→租税公課

★総勘定元帳 記入例

勘定科目 租税公課

5.6 オートバックス 車検自動車重量税(レガシィ 札幌330あ0000) 25,000
5.6 オートバックス 車検収入印紙(レガシィ 札幌330あ0000) 1,100
5月計 26,100 残高 26,100

12.31 車検自動車重量税(レガシィ 札幌330あ0000) 按分割合90% 2,500
12.31 車検収入印紙(レガシィ 札幌330あ0000) 按分割合90% 110
決算月計 2,610 残高 2,610

⇒今期末の残高 23,490円

この今期末の残高を、確定申告で使用する書類に記入していきます。

 

青色申告の場合は、青色申告の損益計算書に記入します。

 

白色申告の場合は、白色申告の収支内訳書に記入します。

青色申告で車検を経費計上する

青色申告の損益計算書に、総勘定元帳の各勘定科目の今期末の残高を記入します。

 

もう一度、車検を通すのにかかった費用を示します。

費用 金額 勘定科目

1.代行手数料 20,000円 支払手数料

2.整備修繕費用 30,000円 修繕費

3.自賠責保険料 25,000円 損害保険料

4.自動車重量税 25,000円 租税公課

5.収入印紙(検査手数料) 1,100円 租税公課

では、車検を通すのにかかった費用を、青色申告の損益計算書の、支払手数料の欄、修繕費の欄、損害保険料の欄、租税公課の欄、各欄に記入していきましょう。

青色申告の損益計算書の支払手数料の欄に車検代行手数料を記入

先程の総勘定元帳の、勘定科目「支払手数料」への記入例を使用して、青色申告の損益計算書に記入してみましょう。

★総勘定元帳 記入例
勘定科目 支払手数料

5.6 オートバックス 車検代行手数料(レガシィ 札幌330あ0000) 20,000
5月計 20,000 残高 20,000

12.31 車検代行手数料(レガシィ 札幌330あ0000) 按分割合90% 2,000
決算月計 2,000 残高 2,000

⇒今期末の残高 18,000円

 

★青色申告の損益計算書の支払手数料の欄に車検代行手数料を記入

青色申告の損益計算書の修繕費の欄に整備修繕費用を記入

先程の総勘定元帳の、勘定科目「修繕費」への記入例を使用して、青色申告の損益計算書に記入してみましょう。

★総勘定元帳 記入例

勘定科目 修繕費

5.6 オートバックス 車検整備修繕費用(レガシィ 札幌330あ0000) 30,000
5月計 30,000 残高 30,000

12.31 車検整備修繕費用(レガシィ 札幌330あ0000) 按分割合90% 3,000
決算月計 3,000 残高 3,000

⇒今期末の残高 27,000円

 

★青色申告の損益計算書の修繕費の欄に整備修繕費用を記入

青色申告の損益計算書の損害保険料の欄に自賠責保険料を記入

先程の総勘定元帳の、勘定科目「損害保険料」への記入例を使用して、青色申告の損益計算書に記入してみましょう。

★総勘定元帳 記入例

勘定科目 損害保険料

5.6 オートバックス 車検自賠責保険料(レガシィ 札幌330あ0000) 25,000
5月計 25,000 残高 25,000

12.31 車検自賠責保険料(レガシィ 札幌330あ0000) 按分割合90% 2,500
決算月計 2,500 残高 2,500

⇒今期末の残高 22,500円

 

★青色申告の損益計算書の損害保険料の欄に自賠責保険料を記入

青色申告の損益計算書の租税公課の欄に自動車重量税と収入印紙代を記入

先程の総勘定元帳の、勘定科目「租税公課」への記入例を使用して、青色申告の損益計算書に記入してみましょう。

★総勘定元帳 記入例

勘定科目 租税公課

5.6 オートバックス 車検自動車重量税(レガシィ 札幌330あ0000) 25,000
5.6 オートバックス 車検収入印紙(レガシィ 札幌330あ0000) 1,100
5月計 26,100 残高 26,100

12.31 車検自動車重量税(レガシィ 札幌330あ0000) 按分割合90% 2,500
12.31 車検収入印紙(レガシィ 札幌330あ0000) 按分割合90% 110
決算月計 2,610 残高 2,610

⇒今期末の残高 23,490円

 

★青色申告の損益計算書の租税公課の欄に自動車重量税と収入印紙代を記入

 

以上で、青色申告での車検の経費計上は終了です。

白色申告で車検を経費計上する

白色申告の収支内訳書に、総勘定元帳の各勘定科目の今期末の残高を記入します。

 

もう一度、車検を通すのにかかった費用を示します。

費用 金額 勘定科目

1.代行手数料 20,000円 支払手数料

2.整備修繕費用 30,000円 修繕費

3.自賠責保険料 25,000円 損害保険料

4.自動車重量税 25,000円 租税公課

5.収入印紙(検査手数料) 1,100円 租税公課

 

では、車検を通すのにかかった費用を、白色申告の収支内訳書の、支払手数料の欄、修繕費の欄、損害保険料の欄、租税公課の欄、各欄に記入していきましょう。

白色申告の収支内訳書の支払手数料の欄に車検代行手数料を記入

先程の総勘定元帳の、勘定科目「支払手数料」への記入例を使用して、白色申告の収支内訳書に記入してみましょう。

★総勘定元帳 記入例

勘定科目 支払手数料

5.6 オートバックス 車検代行手数料(レガシィ 札幌330あ0000) 20,000
5月計 20,000 残高 20,000

12.31 車検代行手数料(レガシィ 札幌330あ0000) 按分割合90% 2,000
決算月計 2,000 残高 2,000

⇒今期末の残高 18,000円

 

★白色申告の収支内訳書の支払手数料の欄に車検代行手数料を記入

白色申告の収支内訳書の修繕費の欄に整備修繕費用を記入

先程の総勘定元帳の、勘定科目「修繕費」への記入例を使用して、白色申告の収支内訳書に記入してみましょう。

★総勘定元帳 記入例

勘定科目 修繕費

5.6 オートバックス 車検整備修繕費用(レガシィ 札幌330あ0000) 30,000
5月計 30,000 残高 30,000

12.31 車検整備修繕費用(レガシィ 札幌330あ0000) 按分割合90% 3,000
決算月計 3,000 残高 3,000

⇒今期末の残高 27,000円

 

★白色申告の収支内訳書の修繕費の欄に整備修繕費用を記入

白色申告の収支内訳書の損害保険料の欄に自賠責保険料を記入

先程の総勘定元帳の、勘定科目「損害保険料」への記入例を使用して、白色申告の収支内訳書に記入してみましょう。

★総勘定元帳 記入例

勘定科目 損害保険料

5.6 オートバックス 車検自賠責保険料(レガシィ 札幌330あ0000) 25,000
5月計 25,000 残高 25,000

12.31 車検自賠責保険料(レガシィ 札幌330あ0000) 按分割合90% 2,500
決算月計 2,500 残高 2,500

⇒今期末の残高 22,500円

 

★白色申告の収支内訳書の損害保険料の欄に自賠責保険料を記入

白色申告の収支内訳書の租税公課の欄に自動車重量税と収入印紙代を記入

先程の総勘定元帳の、勘定科目「租税公課」への記入例を使用して、白色申告の収支内訳書に記入してみましょう。

★総勘定元帳 記入例

勘定科目 租税公課

5.6 オートバックス 車検自動車重量税(レガシィ 札幌330あ0000) 25,000
5.6 オートバックス 車検収入印紙(レガシィ 札幌330あ0000) 1,100
5月計 26,100 残高 26,100

12.31 車検自動車重量税(レガシィ 札幌330あ0000) 按分割合90% 2,500
12.31 車検収入印紙(レガシィ 札幌330あ0000) 按分割合90% 110
決算月計 2,610 残高 2,610

⇒今期末の残高 23,490円

 

★白色申告の収支内訳書の租税公課の欄に自動車重量税と収入印紙代を記入

 

以上で、白色申告での車検の経費計上は終了です。

まとめ:車検の経費計上のやり方

まず、車検を通すのには、以下の費用が発生します。

費用 勘定科目

・代行手数料       支払手数料

・整備修繕費用      修繕費

・自賠責保険料      損害保険料

・自動車重量税      租税公課

・収入印紙(検査手数料) 租税公課

各費用の勘定科目は、上で示すとおりです。

 

そして、車検を経費計上する場合、以下のステップを踏みます。

・総勘定元帳の、支払手数料、修繕費、損害保険料、租税公課の各勘定科目欄に、車検でかかった費用を1つ1つ丁寧に記入する

 

・青色申告の場合:青色申告の損益計算書の、支払手数料、修繕費、損害保険料、租税公課の各勘定科目欄に、総勘定元帳の対応する各勘定科目の今期末の残高を記入する

 

・白色申告の場合:白色申告の収支内訳書の、支払手数料、修繕費、損害保険料、租税公課の各勘定科目欄に、総勘定元帳の対応する各勘定科目の今期末の残高を記入する

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